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早く、早く…と心の中で必死に願う。
とりあえず、この状況を見られたら確実に誤解されるから、
青柳くんを黙らせようとしたら、押し倒す形になってしまった。
青柳くんの肩に顔を埋めて、バレないように息を殺す。
幸いにもその人はここのコーナーに足を止めず、別の方へと
歩いて行ってくれた。
『……行った、かな。 良かった…』
そそくさと青柳くんの上から退こうとした。
でもその時、青柳くんの表情に固まってしまった。
冬弥「…あ、え…っと、」
赤面して、私の下で目線を逸らす青柳くん。
何かいけない事してるみたいになってる…！
本当は叫びたかったけど、ここは図書館。
心の中で絶叫した。
『……えっと、青柳くん』
冬弥「…A先輩になら、何されても構いません…っ」
『……あの、そうじゃなくて』
冬弥「どうぞ、好きにして下さい…」
『ねぇ、まず私が攻めるの？』
駄目だ、青柳くん私の事好き過ぎでしょ。
自分で言うのもあれだけど、ついていけない。
先に立ち上がって青柳くんに手を差し伸べる。
『ほら、立つなら立って』
冬弥「…え、あの、今の続きは……」
『あー…今度ね、そういうのは家でやるもんでしょ』
冬弥「！ はいっ」
子犬のように喜んで、私の手を取って立ち上がった。
…後に私は、この発言を後悔する事になる。
────
校外学習も終わり、夏休みに入った。
出された課題はどうしても溜め込んでしまうから、今回は先にやる。
クーラーの効いた部屋で１人、シャーペンを走らせる。
今日は確か、類と寧々はショーの準備だっけな。
暑いし、大変だろうに…。
「ピンポーン」
『！ あー…はーいっ』
面倒くさい。
昼間に誰が来たんだ、私は勉強してるのに。
ガチャ、とドアを開ける。
『……え、何で…』
冬弥「こんにちは、A先輩。 遊びに来ました」
────
合計８９００hit超え、ありがとうございます！
季節今に合わせました、すみません。
最近暑いので、皆様も気を付けて下さいね。
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ramune - 雪さん» 治してあげて下さい (2022年7月1日 20時) (
レス) @page31 id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 青柳くんは、私が治します。 (2022年7月1日 0時) (レス) @page31 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 雪さん» はい。 喜んでいただけたなら良かったです。 (2022年6月29日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ありがとう。冬弥となら…進んでいける気がしたよ。 (2022年6月28日 23時) (レス) @page30 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - レムさん» コメントありがとうございます！ 面白いなら良かったです…！ これからも頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします！ (2022年6月6日 20時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年4月16日 18時
