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〜夢主side〜
２人でバスに乗った。
席は空いていて、そこに並んで座る。
このバスを過ごしたら、もうお別れだ。
冬弥「…あの、」
『ん？』
冬弥「今日はどこか行かないんですね」
『んー…この間のゲーセンでほぼ使っちゃった』
冬弥「あ…俺が払えば良かったですね、すみません」
『いや、良いよ。 また溜まったらどっか行こうね』
深い意味とかは無かった。
ただお出掛けの約束をしただけだ。
それだけで青柳くんは顔を赤くし、俯いてしまう。
単純だな、これだからモテるんだろうな。
バレンタインもチョコ結構貰ってたんじゃないかな。
そんな事を思いながら、青柳くんの横顔を見つめる。
…確かに顔は良いし、性格も良いけど。
私には、好きになれないかな。
冬弥「…俺の顔、何か付いてましたか？」
『……んーん、何でもない』
口元を軽く上げて、私は窓の外を見た。
学校に居る間、小雨が降ったんだろうか。
水溜まりに沈みかけている夕日が反射する。
『眩しいね』
冬弥「…夕日がですか？」
『ほら、私側の方。 見てみなよ』
冬弥「綺麗ですね、眩しいですけど」
そう言って青柳くんは、また微笑む。
いつも無表情なのに私の前だとよく微笑むな。
『……私さ、』
冬弥「はい」
『この景色…って言うのかな、青柳くんと見れて良かったよ。
何か今思った、前まで嫌だったのに何でだろーね』
冬弥「そうですね、俺も今日貴女と見れて良かったです」
『でもさ、学校でくっつくのはやめてね。 迷惑だから』
きつく言い過ぎたかな。
青柳くんはいつもの表情で窓の外を見ていた。
聞こえてないふりか、どうせくっついてくるんだろうなぁ。
バスが止まる。
ここがお別れの場所。
２人でバスを降り、数十歩歩く。
『ここでお別れだね、何か楽しかった。 ありがと』
冬弥「いえ、こちらこそありがとうございました。
それでは、また明日」
待ってますから、と言い残し背を向けて帰っていく。
私は気付いてなんかいなかった。
さっきのバスの中で最後に彼が言った言葉。
聞こえてないふりをしたと思ったのに。
「そういう所、大好きです」
―――――
合計３８００hit超え、ありがとうございます！
ＧＷ明けの学校、めちゃくちゃ最高にきつかったです。
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ramune - 雪さん» 治してあげて下さい (2022年7月1日 20時) (
レス) @page31 id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 青柳くんは、私が治します。 (2022年7月1日 0時) (レス) @page31 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 雪さん» はい。 喜んでいただけたなら良かったです。 (2022年6月29日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ありがとう。冬弥となら…進んでいける気がしたよ。 (2022年6月28日 23時) (レス) @page30 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - レムさん» コメントありがとうございます！ 面白いなら良かったです…！ これからも頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします！ (2022年6月6日 20時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年4月16日 18時
