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冬弥「…神代先輩」
『類？ 何で…帰ったんじゃないの？』
類「何だか心配してしまってねぇ、来てみればこれか」
類は微笑むと、青柳くんに向き直った。
私からは類の背中しか見えなくて、今どんな顔してるのか
全然分からない。
類「Aは家庭にもトラウマを持っていてね。
できるだけ深く入り込まないで欲しいんだ」
冬弥「…すみません、少し…嫉妬してしまって」
類「嫉妬？」
冬弥「…神代先輩とA先輩の関係にです」
そう言えば２人とも黙ってしまった。
この重い雰囲気…私が変えなきゃ。
『……青柳くん』
冬弥「！ はい」
『その…私も悪かったかも。 さすがに冷たくし過ぎた…って
言うか、何かごめん』
私が謝ると、青柳くんは慌て出す。
冬弥「そんな…俺の方こそ追い掛け回してしまってすみませんでした」
『…優しいんだね、ちょっと印象改めておこうかな』
そう言って少し微笑み掛けると、青柳くんは固まった。
不思議に思って顔を見てみれば、片手で口元を押さえている。
『…え、吐きそう？』
冬弥「……いえ、その…」
青柳くんは私に向かって微笑んだ。
そんな表情に少し心臓が動いた気がした。
冬弥「面と向かってA先輩に言われると、
少し…照れてしまうな、と思っただけです」
……ああ、やっぱり。
君は揶揄いがいがあるね、青柳くん。
そして急に気付く、類がいつの間にか居なくなっていた。
そんなに話してたっけ、そんなに話すのに夢中だった？
『じゃ、まず仲直りって事で。 一緒に帰る？』
そう問い掛けると、青柳くんは表情を明るくして言った。
冬弥「もちろんです、A先輩」
図書室から見る窓の外の空の色は、淡いオレンジ色に染まっていた。
〜類side〜
寧々「……どうなってた？」
類「うん、ばっちりだよ。 上手くいきそうだ」
図書室から出ると、寧々が待っていてくれた。
そんな会話をしながら廊下を歩く。
寧々「ほんと珍しいよね、類が恋のキューピットとか」
類「Aに関しては協力したいからね」
寧々「…ま、後悔だけはしないようにね」
それだけ言って、寧々は先を歩き出す。
廊下から見る窓の外の空の色は、不気味に思える紫色だった。
―――――
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ramune - 雪さん» 治してあげて下さい (2022年7月1日 20時) (
レス) @page31 id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 青柳くんは、私が治します。 (2022年7月1日 0時) (レス) @page31 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 雪さん» はい。 喜んでいただけたなら良かったです。 (2022年6月29日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ありがとう。冬弥となら…進んでいける気がしたよ。 (2022年6月28日 23時) (レス) @page30 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - レムさん» コメントありがとうございます！ 面白いなら良かったです…！ これからも頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします！ (2022年6月6日 20時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年4月16日 18時
