彼のあだ名は羽毛布団:弐【鬼滅の刃】 (ページ14)

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師匠ページ14

刀鍛冶の里は復興と移転が急がれている。

しかし、上弦が二体も現れたにも関わらず被害が最小限に抑えられたのは、三人の柱達と二人の隊士、そして一人の鬼の大健闘のお陰だろう。

A達柱の三人は二日間蝶屋敷で眠ったが、三日後には全快した。

Aの帰りを今か今かと待ち受けていた子供達は、「私達を待たせた分、せめて無事に帰ってきてくださいよ！」と泣きながら怒った。一方、胡蝶は「化け物ですね、皆さん」とニコニコ笑いながら呆れていた。

「よおA」

子供達を連れて蝶屋敷から帰ろうとしていたAは、宇髄に遭遇した。

「師匠。久しぶり」

「仇討ち、派手に成功したんだって？良かったな」

宇髄はAの頭に手を乗せて微笑んだ。

「うん。何かすっきりした。まず一つ、やるべき事を終えられたと思う」

そう答えるAの顔はどこか晴れやかだった。

「上弦の伍相手に五体満足で帰ってきたってことは、派手に俺を超えたんじゃねえか？」

宇髄がニヤリと笑うと、Aは眉を下げて首を横に振った。

「でも、無一郎くんがいなかったら、僕は確実に死んでたよ」

「連携してなんぼだろ、お前はよくやった。自慢の弟子だ」

わしゃわしゃともう一度Aの頭を撫で、宇髄は帰っていった。