「まずはお手紙から。」番外編

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堀川「今日は僕(と春一さんのお母さん)が料理を作ったので、後は運ぶだけですよ」



燭台切「それじゃあ、運ぶのを手伝うよ」



堀川「いえ、遠征で疲れたでしょう？僕に任せて、広間で待っていてくださいね」





堀川くんが台所に来た燭台切さんを追い出している



ここでバレたら台無しだもんな





『で、どうやってサプライズするんだ？俺が出るだけじゃ面白くないだろ』



観月「そんなの決まってるでしょ。君のお父さんとお母さんも紹介するんだよ。一期さんには強過ぎる驚きでしょ？」



『伝えないで恋人の親と対面とか一周回っていじめだよこのやろう』





俺だったら絶対に焦る。それどころかまともに話せなくなるに違いない



忘れるな。一期は焦るとドジになるということを





観月「さ、行くよ。いつまでもみんなを待たせちゃ怪しまれるからね」



『はいはい…普通に広間に入ればいいんだな？』



観月「うん！君ってすでに存在だけでサプライズだから」



『どういうことだよオイ』





観月のやつ…なんか遠慮なくなってきたな

あの頃のお前が懐かしいぞ俺は





ーー 一期side ーー



広間へと来れば、中は宴会のような状態になっていた

まだ料理などは運ばれている途中で、始まってはいない



一つ気になることは、常に主殿の機嫌が良いことだ


心なしか堀川殿も機嫌が良いように見える





一期「主殿、これはいったい…」



観月「あ、おかえり一期さん。一期さんの席はここね」



一期「え、いや、あの……」



歌仙「本当に大丈夫かい？」



堀川「大丈夫ですよー！もう運び終わるので、席についていてくださいね！」





皆も若干の戸惑いが見受けられる…内緒で宴会の準備をしていた？



主殿と堀川殿だけで？





観月「よし、準備完了だね？みんな座ってー」



鳴狐「主…なにするの？」





叔父上殿も知らない…？主殿、いったいなにを…





観月「はい！みんなちゅーもーく！今回、この本丸にお客様が来たよ！」



五虎退「お客様…ですか？」



観月「そう、お客様。そしてとっても大事なお方さ。さぁ入ってきてー！」





主殿の呼びかけに、襖の向こうに人がいることに気がついた



影しか見えないが…なぜか、知っているような気がする…



音なく開けられた襖の向こうには____






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『あー…お久しぶりです。元気にしてた？』








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……え





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