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今日はなぜかソファーに座る一方通行

私はというと
どうせまたベッドに座るだろうと思って
先にソファーに座ったからか
もう逃げる余地はない。


いやね、逃げる必要はないかもだけど
もうね?顔がさぁホント、怒ってるのよ。




『…手紙、読んだ?』

「アァ!?」



ひぃ〜〜〜…この反応は完全確実確り読んでる



「まず、実験が中止ってどういうこったァ?」

『あ〜…それはその手紙に書いてある通りで』



【実験はLEVEL5第一位が無能力者に負けたことにより中止となりましたー、ドンマーイ☆】



「チッ、なンでそれをお前が知ってやがる」

『あ、それは〜私が研究所にばらま…報告を』



ガンッと目の前のテーブルが揺れる

能力を切っていても結構な威力で蹴られたせいでいい音



わぁぁぁ怒ってる…ていうかもしかしてバレてる!?




『…私が研究所をぶっ壊したからデス』

「そうかそうかそらァご苦労…ってなるわきゃねェよなァ?」

『はい、ごもっともデス』



数秒、彼は横目で私を睨んだ
私はそれをもう笑って過ごすしかないと冷や汗だらっだらに耐える



「…はぁ、感謝はする
が、次は勝手になことしてンじゃねェぞ」

『一方通行…』



ため息のついでに私の頭には腕が伸ばされて
ぽん、と手を置かれる


そっぽを向いてしまったがコイツなりの感謝の仕方らしい



女の私よりも白い腕、そして細い
そんな彼が最強で更にはヤバい研究の対象者なんてその辺の奴らには想像がつかないだろう




「…ンで、もういっこありゃなンだ?
俺が泣き虫だとかどーとかはよォ?」



なんて、思ったのもつかの間


『あがががが痛い痛い痛いぃぃい〜!』



ギシギシと掴まれた頭が音を立てる
酷い、あんまりじゃないかこの仕打ちわぁぁあ!!




【ps 帰る前には必ず鏡で顔をチェックしましょー!
涙のあと残して外歩くのは恥ずかしいぞ、泣き虫レータ☆】

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時

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