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やたら重苦しい空気



彼女を連れて敷地内の公園へと来てみたけど

待てども御坂は言葉を発することをしなかった。




『…んでー?
話があるのなら早くして欲しいんだけども?』



生憎と私は、彼女の気持ちの整理が着くまで待ってあげる気もなかった



御「アンタ…あの実験にどんな関係していたわけ?」



意を決した彼女はやけに真剣な眼差しで怒りをあらわにしている



『関係…と言われたら特に上手い言い様がないんだけど』

御「ふざけないで!だいたいアンタ何者!?
昨日だってはぐらかして、挙句一方通行なんかと友達なんて…!」



ハッと言葉をつまらせる彼女は急に怯えたように瞳を揺らしていた




彼女がどれだけ辛い思いをしたかはなんとなくわかる。
自分のクローンを1万も殺されたらそりゃそうなるわけだし



けど、


彼女と同じようにこっちだって言い様があるんだ。




私はどうやら怒っているらしい
それを彼女に向けるのはおかしな話だが



一方通行を「なんか」扱いは腹が立つ




『おかしい…?あんな怪物に友人がいて』

御「ちが…そう、じゃない
…ただ、ならなんで実験を止めてくれないのって…」



酷く冷めた刺さる瞳に映る彼女は

ポロポロと涙を流しもうぐちゃぐちゃだ



私たちが、殺される側と殺す側が
どうしたって意見が噛み合うわけがない



中学生には分かるわけない、感覚なんだろうけどさ

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時

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