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上「御坂美琴から聞いた
アンタにもクローンてヤツがいたって」
『…』
彼女はちょっとばかりおしゃべりだね
まあでも許容範囲かなぁ。
上「一方通行とも仲間だって言うし
もしかしてアンタもアイツと同じでLEVEL6だかの実験をやってたのか?」
『…やってた、って言ったらどうすンの?』
上「っ!んなもん、俺が許さねぇよ!」
チラリと握られた右手をみる
ヒーローってのはホントにかっこいいもんだな。
簡単に許さないとか言えちゃうんだから
『御坂美琴に何を言われたか知らないけど
それがなかったら妹達は今もどうする事もできなかったカモしれないよぉ?』
上「…なんだよ、それ」
『妹達は結局ただ造られただけの存在
クローンってのは人間と何ら変わんないけど短命なんだよ』
特にあれは成長を促す薬をバンバン投与されてるから
もうね、中身がおかしいったら
『アンタが私をどんなヤツだと思おうが勝手だ
けど、あの妹達の解析と今後の調整の情報をあの医者に流したのも私だってわかってて言ってんのかァ?コラ』
上「それは…妹達から、一通り…」
まったく。
これだから何も知らないヤツは困る
所詮ヒーローはこの学園都市の闇は知らないのだ
『…ま、安心しなよ
もう妹達もクローンが造られる事はないから』
上「なんでそんな事言えるんだ?」
なんでってそりゃあねェ。
『あの実験は上に完全にバレてるしね
さすがに国際法を破ってるから監視の目がキビシーんだよ』
上「…アンタはいったい何者なんだよ…」
笑って、内緒って言えばそれ以上上条君は何も言わなかった
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時