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『うーん、どうしようかなぁ〜』
それからしばらく
私は病院と自宅の往復生活だった
もちろん私はなんともない
が、一方通行から必要な物やら食べたいもの
挙句暇だからと呼び出されては出向くを繰り返してこんな生活だ
今日はアイツの服を買いに来ている。
病院のパジャマ姿を似合わないと
ちょこーっとからかっただけなのに何でこんなパシられるのか
退院は出来ないけど、それなりにヤツも動けるようになってきた
それでもまぁ、洋服までは買いに行けないからしゃーないわな
『もうこれでいいかな、よくわかんないし』
手に取ったシャツは白地にグレーのライン
…ていうかサイズ、これでいいんかな?
アイツやたら細いからなぁ〜
「あれ、A…サン?」
不意にかけられた声に振り返る
そこにはもうなんだか懐かしくも感じる
上条当麻が立っていた。
·
·
上「ど、どうも」
『どうも』
怪我もすっかり治ったようすで
どうやら彼も買い物に来ていたらしい
上「買い物?」
『あーうん、ていうかおつかいみたいなものかな』
上「へぇ〜」
手に取った男物のシャツを不思議そうに見ていたが納得してくれたらしい。
『君も?』
上「ん?あぁ 秋物が思ったよりなくて足しに」
『ふーん』
微妙な空気がなんとなく流れてる。
それもそうだ
あんだけの事があった後だし
何より私は一方通行の友人って御坂美琴から聞いているだろう
『ねぇこれどう思う?』
ともあれちょうどよかった。
男物だし男の意見も聞いてみよう、と
手に持っていたシャツを彼に差し出した
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時