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はぁ…まずった…
公園のベンチで横になるAは
通りすがりの人からしたら奇行だった
ヒソヒソと何か話し声も聞こえるが
そんなのを気にしている程に余裕もない状態
『(昨日さすがにはっちゃけ過ぎたかなぁ〜)』
朝日が登っていい天気の中ベンチでうつ伏せで横たわる彼女は
昨日の研究所襲撃で思いのほか能力を使いすぎてしまったらしい。
身体がぜんっぜん動かない…
こりゃアレだけ文字通りエネルギー切れ
お腹すいたぁ状態。
連日のバイト生活で太陽光を浴びに浴びていたとはいえ
妹達へのエネルギー分配、シールドに挙句散々暴れたのだからそりゃこうなるか…
『…ていうか普通にお腹すいた。』
それでもちゃっちゃと病院にデータを持って行かないといけないし
冥土帰しにはアイツの病室にいてやれとか言われるし。
いやはや、病院に行くのは大賛成
けど、勝手にエネルギーを吸う私の身体は長居するのはよくはないのだ
だからある程度エネルギーを蓄えてから…
とはいえ早く行かないといけないのは事実。
夜が開けて、浴びに浴びた太陽光で体は充電完了。
彼女が再びバイクに跨って病院を目指したのは
一方通行が目を覚ましたほんの少し後の事だった
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時