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それから数日
一件の電話が鳴ってから慌ただしく家を飛び出した。
いつもの白シャツにデニムのショーパン
向かったのは病院だった
やっと今日、あの例のカエル医師から
面会可能と連絡が来たのだ
病院に着くなり早足で階段を駆け上がる
医者から聞いていた部屋へはなんなく到着することができた
『…』
が、肝心の扉を開けられない。
…どうしよう、お見舞い品とか持ってきてないじゃん。
ていうかなんか…こういう時ってなんて言えばいいんだ?
お邪魔します?ってのもなんか違くない?
こんにちわ、はなんかよそよそしいし。
『あぁぁぁああ〜!』
「うるっせェぞ!」
…あ、どうやら唸り声が中まで聞こえてしまったようだ
病室の中から怒鳴り声が凄い。
そりゃそうだ
病室まで急ぎ足だし、ブーツの金具の音で来たの丸わかりだもんね
よし。
意を決して、病室のドアをあける
『は、入るよーん』
あぁ、なんて間抜けな第一声
扉をくぐると頭部に包帯を巻いた
一方通行がベットで横になっていた
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時