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甲高い音と共に、肩が包まれる
天「まっまさか…弾が脳を撃ち抜く直前に反射を働かせたのか?」
反射により球筋が変わった弾丸は天井の持っている拳銃を弾いた。
私の足にポタリと血が流れる
肩を抱いたのは一方通行
彼は私へと向かう弾丸を直前で弾き飛ばしたのだ
天「は、ははっ何をしているつもりなのだ…?今更お前のようなやつが」
一「はっ!わかってンだよ
こンな人間のクズが今更誰かを助けようってのはバカバカしいって事くらいよォ」
今更綺麗事を語る一方通行は
後悔を語っているように見えた
それでも、と言葉を強くして
肩を抱く手に力が入った
一「てめェの大事なモンに手ェ出されて黙ってられるわきゃねェだろうが!」
片手を伸ばしながら彼が天井へと向かっていく
その怒鳴り声に天井が怯えきった悲鳴をあげたが
次の瞬間、一方通行はばたりと倒れ込んでしまった。
『一方通行!』
呼び声に反応はない
天井が彼の頭を足蹴りする
無意識の反射も何も起きない
一方通行は完全に意識を失ってしまっていた
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時