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『な…ンで…?』
体を起こすと脳天から血を流す一方通行に理解ができないでいた
否、理解が追いついていない。
打ち止めが、コードを喋っている
それはきっとリセットが完了したコードで間違いないだろう。
そんなことより、彼は血を流して倒れている?
天井が銃口を向けていたのは自分だったというのに。
『なんっいやっ!イヤァァアッ!!』
横たわる彼はあの時とは違い
ただ血を流している
最後まで打ち止めから手を離さないで
挙句私まで助けたって…?
反射を使う余裕すらもないのに?
私のせいで…コイツは脳天から血を流してるというの?
天「は…ははっ…やったぞ!
はは…順番は変わったが、後はお前を撃つだけだ!」
私に、銃口が向けられる
それに反応する事は私にはできない
流れてくる血が絶望をうたっている
怒りも、後悔も何もかもが未だ追いついてこない
ゆっくりと私に向かってくる天井を見ると
再び私へとトリガーが引かれていた
向かってくる弾丸が
やたらと、スローモーションに見えた
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時