04 ページ4
たっく…どォなってンだ、こりゃァ
「おや?目が覚めたんだねぇ?」
「あァ」
目を覚ますと病院のベッドの上
時間は正午になる前ってところか
なンで俺がこんなところにいなくちゃなンねェンだァ?
「君は回復力が凄いねぇ?医者として目を見張るものだよ」
「だァからなンだよ
俺はもう帰っていいって事か?」
「うーん…
ま、元気ならここにいる必要もないしね」
一方通行が目を覚ましてもAが病室に来ることはなかった
昨夜あんなに殴られて、完敗したというのに
彼の怪我は重症なのは指の骨折程度で
あとは打撲に擦り傷ほどだった
カエル顔の医者は、すでに入院するほどの事じゃないと判断してはいたが
彼をこのまま帰していいのかもわからないでいた
.
.
『気性の荒いアイツの事だ
起きたらヒステリーでも起こすかもしれないけど、そんときはよろしく頼みますよ』
「うーんさすがにそれは困るんだけどねぇ
何しろ注射も受け入れてくれないでしょ?」
なんて彼が眠っている時の会話を思い出してるも
彼の精神は至って落ち着いているように見えた
遠回しに、迎えに来て。
と言ったつもりだったんだが、彼女はまだ病院に現れてはいない
「とりあえず、君を運んでくれた子から手紙を預かってるから
読んでみるかい?」
「あァ?手紙だァ?」
54人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時