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『あった。』
片っ端から表示してはデータを消す作業を繰り返すと
妹達作成に関する資料と、培養についてのデータが表示された。
彼女の目的はこれである。
いくら学園都市の大型病院に、凄腕の医者が揃おうと
人間でない生き物を完璧に治すことはできない
あの子達を、人間にするため
生きてもらう為には彼女達がどのように造られたのが知る必要があった
それを用意したUSBに移行して
更に深くに眠るデータを探し出した。
ここまで完全なクローンデータを0から作り出すのはまず無理だ
可能というなのなら、まず何年何十年と時間がかかるはず
更に国際法で禁止されてるというのなら
発信はきっと…
『特殊能力者多重調整技術研究所…』
一方通行と入れ違いに私が回された研究施設
通称 特力研 ─────
そこで私はクローンに関しての研究実験のモルモットにされていた
『…はぁ〜〜
まぁいいや、これであの医者に説明も省けるわけだし』
忘れようにも忘れられない。
それでも今は早くこのデータを冥土帰しに渡しにいかなくてはいけない
全てが終わって研究所を後にすると
その様子をひっそりと隠れ見ていたものがいるなんて
彼女が気付くことはなかった
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時