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二人が寝息をたてているのを起こさないようにとパソコンを立ち上げる
しばらく画面と睨めっこすると目的のデータが見つかった。
『…あの研究所に居たのはアレで全員じゃなかったのかぁ』
リストから何人も横線のついた名前を確認すると
数名横線なしの名前の研究員がいた
横線があるのは…まぁもう存在しないってこと
取りこぼした事に舌打ちをしたけど
まぁある意味よかったとも言える。
これで打ち止めも研究員と合流できるし
今後のことを決めれるだろう。
妹達とは違い体がまだ未発達だ
病院より先にそっちに行くべきなんだろう
…が、本当に彼女をすんなり研究員と合わせていいんだろうか?
飲み終わったコーヒーカップを流し台に持っていこうと立ち上がると
件の少女が、目を覚ました。
打「おはよう…ってミサカは、ミサカは…」
『あら、起こしちゃった?』
まだ眠たい目をこすってフラフラと頭を揺らしている
本当に未発達のままで、それはどの妹達と比べてもただの子供のようだ
一方通行はまだ寝ている
下手に起こすより、そのままほっぽっといた方がいいだろう。
事が知られれば、自分も行くと言いかねないし
なにより子守りをしてもらった方が懸命だ
『ねぇ、打ち止め
私はこれからバイトに行くんだけど、一方通行が起きたら伝えてくれる?』
打「ん…バイト?ってミサカはミサカは繰り返してみる」
『うん、だから困ったことがあれば彼に言って』
打「うん…わかった…zzZ」
何か、嫌な予感が胸を掠める
これがただの勘違いならいいんだけど
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時