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『あららぁ〜これはまたまた大胆な模様替え…』



二人は一方通行の家の前へ


打ち止めが眠りついても居座る一方通行に
思わず、帰らないの?と聞いたところ


こりゃまたビックリな匠の技で
ボロボロの廃墟と化した部屋にご招待された




『警備員には連絡したの〜?』

一「必要ねェだろどうせバカ共の仕業だ」



それは十中八九間違いないだろう。


センスのない落書きは、路地裏やたまり場で見かけるやつ



大方、あの敗北を風の噂で知って
調子に乗ったチンピラ共が襲撃でもかけたのだろう




『とりあえず今日はアンタもウチに泊まればいいよ』

一「あァ…」



ぐちゃぐちゃになった部屋の真ん中で
コイツは何を考えているんだろうか


さすがにショックで…
はたまた打ち止めのことでも考えているのか。




一「結局俺はなンも変わんねーンだろうなァ」

『へ?』

一「…ンでもねェよ」



そう言ってそっぽを向いてしまった横顔はやけに悲しい顔をしていたように見えた。


コイツの表情はわかりやすい
普段は不機嫌そうな顔をするだけの癖に


こうして、辛いことは全部背負い込みすぎるから垣間見えてしまうんだ




自分の能力でなんでも壊してしまう事に傷ついているんだろう

だからこそ、絶対能力進化なんてものに言いくるめられちゃったんだろうなぁ




私よりも高い背に肩を組んで横に並ぶ



『…いーんだよ別にたまに壊す事くらい』

一「はァ?」



自分から腕を振るわずとも傷つけてしまうくらいなら


─────か。




『アンタはそのままただの最強でいればいい
自滅しに来るやつもそのままでいいんだよ』

一「なに言ってンだ?」



いいんだよ、そのままで



『その中に守りたいモンがあれば
その為に戦えばいいんだ

だから、壊すんじゃない
今も、昔も、アンタはずっと自分を守って来た

それでもいやなら、これからはアンタを大切だと思ってる私の為に戦ってくれよ』

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時

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