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とある研究所────



「妹達の通信から実験の状況の報告です!」


慌ただしく開かれる部屋では
今日の実験結果についてもちきりだった



今日の実験は10032号の出撃
言うなれば彼女の命日となる日


…が、かなりの時間が経っても
彼女の回収は来ないまま


それもそうだ、妹達は1人も死んでいない。


それどころか、重要な被検体の一方通行が負傷し倒されたというのだ




「くそっ!樹形図の設計者の演算が間違ったというのか!?」



騒ぎは他にも起きていた





·






·







·






「ひっ、ひぃっ…!!」

「止まれ!こんなことしていいと思っているのか!?」



『いい…?そりゃ襲撃なんてしたら良くはないだろうけどさァ』




研究施設入口
プスン、と動きを止めた警備ロボに
横たわる大柄な男達




それは全部彼女の仕業だった



「っ…くっ、来るなぁ!!」

「上に報告に行くぞ!」




バタバタと逃げる白衣の男達は目の前でなんてことなく大柄なヤツがバタバタ倒されたのが相当恐怖に感じたようだ



ともあれ、白衣達が逃げたあとをゆっくりとジリジリとAは後を追っていった

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時

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