INIの紅一点は最年長です 2 (ページ35)

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こんなにも私のことをページ35

Aside

京介「……INIやめちゃうんじゃないかって」

そう言う京ちゃんの声は震えていた。

A「なんで、？」

京介「これ以上無理して笑わないで」

しっかりと私の目を見て話す京ちゃんには、これ以上
ヘラヘラしても怒られるだけだなーと思った。

京介「もとちゃんが……どっか行っちゃうんじゃないかって

今にもホテル出てどっか行くんじゃないかって

今日だけじゃなくて、最近ずっと思ってた

けど、今日で確信したんだよ、」

京ちゃんは自分の手をぎゅっと握っていて、
今にも血が出そうなくらい力が入っていた。

京介「俺はずっともとちゃんに助けられてきたよ

だから、急には無理だろうけど俺だって相談乗りたいし……来いって言うんならいつでも相談のり行く。

お願いだから、俺たちのこと嫌いにならないで……悪口いってる人いたら俺がやめろって言うから。

うちわやめろって言うから、ペンライト消すなって言うから、

INI……やめないで…。｣

京ちゃんの目から涙がこぼれた。

A「京ちゃん……」

こんなにも私のことを京ちゃんが思ってくれてるなんて正直思ってもなかった。

京介「俺らはもとちゃんが必要だよ、」

京ちゃんの声は震えていて、少し本音が聞けて嬉しい半面、こんな表情や気持ちにさせてしまったのは私なんだと思うと、悔しくなったし、悲しくなった。