INIの紅一点は最年長です 2 (ページ31)

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私よりもページ31

Aside

洸人の腕の中で号泣している間はずっと洸人は優しく
声をかけてくれて、それで更に涙が浮かんだ。

洸人「気にすんなって言ってもできねぇかもだけど、
真正面から受け止めようとしなくて全然いいから」

洸人の言葉に首を縦に振る。

洸人「大丈夫大丈夫」

上を見ると、バチッと洸人と目が合って、そのまま涙を拭いてくれた。

前にもこんなことあったっけ。

A「しんどい……」

思わず近くにあったソファに座り込む。

洸人「いくらMINIが俺たちを離れていっても、俺らはずっとAの味方だから。」

洸人の話を聞いていると、段々と涙が落ち着いてきた。

A「私とみんなが仲良くするとその分私だけ叩かれて、その分頑張らなきゃって思うほど上手くできないのが辛い」

洸人「それでも俺はAとギスギスしたくないし、それは他のみんなも一緒だろ？」

A「そうかもしれないけど…！」

上手く言葉が出てこない。

洸人「他のみんなが叩かれるとか、変な心配すんなよ。俺らはAが思ってるよりちゃんと強えから。」

洸人の言葉を聞いてハッとした。

多分、他のみんなはきっと私よりも強い。

A「ありがとう…、」

洸人の言葉で、やっと気づかされた。