INIの紅一点は最年長です 2 (ページ28)

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大丈夫じゃないページ28

Aside

A「ふぅ……」

愛してますとか虜になってもらえるようにとか
言っちゃったけど、これ以上前を向ける気がしない。

衣装を着替えて楽屋に入る。

みんなの視線が私に集中する。やっぱりそっか、。

A「お疲れさまー」

明るく振る舞わなきゃっていう謎のプライド。

メンバーの前なんだからもっとラフでいいのにね。

柾哉「おつ、かれさま、？」

まぁあんなことがあって気にしてない方がおかしいのかもしれないけど、こんなに大人数の前で頼れないよ、。

柾哉「じゃあみんな行こっか」

私が楽屋に戻ってきたのを確認して、洸人以外のみんなは
楽屋から出ていった。

A「え、どういうこと、」

そう言った時にはもうきむたちは出ていっていた。

A「洸人…？どういうこと、？」

洸人「全部俺に出せよってこと」

A「いや別に大丈夫笑」

そりゃ言いたいことはたくさんあるけど、言って何になるんだろう。

洸人「あるだろうよ」

A「言って何になるの？」

洸人「1%でも、0,001％でも楽になれるだろ」

A「……じゃあさ、」

洸人「なんでも聞く」

そんな洸人を信じて、全部吐き出すことにした。

A「私だって……頑張ってるのにさ、！

ダンスが私だけ変な風に見えちゃうのも、他のみんなに追いつけるように夜中だって練習して……。

私が自信のある歌だって自信なくなった、！！

だから、練習して練習して、ケアもちゃんとやってるのに合ってないとか邪魔だとか言われて！

頑張ってるだけじゃ報われないし、努力してる姿なんて
MINIのみんなは見てないし、見られたくないし……！

だからこそ今回のライブも頑張ろうって決めて、ここ最近もっと体も絞りたくて毎日飲み物1杯しか飲まなかった！

なのにうちわに変なこと書いてあって、ペンライト降ろされて、歓声は減って…。

なんで性別だけでこんなに言われなきゃいけないの…！？

みんな大丈夫？とか言ってくれるけど……ぜんっぜん大丈夫じゃない！！」

思っていることを全部言った私はもう涙やらなんやらでボロボロだった。