INIの紅一点は最年長です 2 (ページ22)

今日:52 hit、昨日:133 hit、合計:52,310 hit

前日ページ22

大夢side

そうしてライブ本番前日となった俺たち。

もとちゃんは明らかに体調が悪い…というか、栄養が足りなそうな顔をしていた。

今までは着痩せするんだよねとか言ってたから、
なんとか腑に落としていたけど、やっぱりお腹が出るような衣装を着ていると、痩せていることがわかる。

お腹の骨が少しだけ出ているような感じがして不安でたまらない。

大夢「西くん……もとちゃんやばいって」

洸人「だよなぁ……でもライブ前だし、」

「もっと早く言っときゃ良かった」と顔を歪ませる西くん。

洸人「Aは絶対休まないと思う、」

大夢「それは……俺も思ったけど……」

今日も誰よりも早く会場に入ってダンスの練習をしていた
こともとちゃんを思い出す。

洸人「また……抱え込んでんのかな、」

大夢「また、、？」

そうすると、西くんはハッとした様な表情をする。

聞かない方が良かったかもしれない。

洸人「あ、いやー、」

大夢「ううん、ごめん」

洸人「悪ぃな」

年長組で何かお互い支えあったりしているのかもしれないし、そこに俺は入ろうとは思わない。

洸人「……でもライブ…心配だな、」

大夢「倒れないかな、」

洸人「俺らだけでもAのこと見てようぜ」

大夢「わかった」

もとちゃんはあまり心配とかかけたくないタイプだから、
俺ら2人がよく見ておくしかないのかもしれない。