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「……僕と付き合って下さい。」
『………へ!?』
「高校卒業したら、結婚して下さい。」
私の人生初の告白は、誘拐犯からのものだったのだ。
な、なんちゅうこと。おかしいだろう。いや誘拐犯から告白されることがおかしいんじゃなくて、私ババアじゃん。圧倒的年齢差あるじゃん。超えられない壁じゃん!!
沈黙が続く中、いきなりジョングクさんに頬を掴まれた。
「年齢とか、そう言うのいいから。断るなら断って。でも断った時には命ないから。」
返事の選択肢がOKしかないではないか。
「……嘘でもいいから、一回でも好きって言って。僕、寂しくて泣いちゃうから。」
そう私の目を見つめながら言うジョングクさんは、笑いはしないのだ。
冗談じゃない。
なんか緊張しておしっこ漏らしそう。
『私も、ジョングクさんのこと、好きです……』
「…無理やり言わせてごめん。本当のこと言っていいよ。」
『ジョングクさんのこと、好きです。』
割と私は頭が弱いのかもしれない。
その時、私はジョングクさんの告白を受け取った。
「………だから、本当のこと言ってって。」
『い、言いましたけど、』
「……は?」
ぽかんとするジョングクさん。
や、やはりババアからの告白は嬉しくなかったのだろうか。
誘拐から告白まで全てドッキリでしたーとか…な、ないよね。流石に!!
「……マジ?」
『…す、すみません…………』
「なんで謝るの。」
『い、いやなんか、気持ち悪かったかなって、』
そう言うと、また抱きしめられた。
「…嘘じゃないんだよね?」
『は、はい』
「…つ、まり、…Aヌナは、これが好きってことなの?」
『…そ、そうなるかと……』
命を優先したわけじゃない。
普通に、私はジョングクさんの告白をOKしたのだ。
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たまのんち - ジンさんメインのお話書いて欲しいです…。いきなりすいません!いつきさんの作品大好きです、ファイティン! (2019年7月23日 9時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
ユ ウ(プロフ) - 今回も人間味深い話でした。。次回ジミンちゃんの恋が実る話を期待しても良いですか…? (2019年7月14日 23時) (レス) id: 0fa0ce548c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(かなりのグクテテユンギペン) - もう最&高しか言いようがない!です! (2019年7月6日 21時) (レス) id: 60bba2aec4 (このIDを非表示/違反報告)
バブみ。(プロフ) - この物語大好きです!その後とか見たいです!これからも頑張ってください!応援しています! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 3a95b17b6c (このIDを非表示/違反報告)
バブみ。(プロフ) - この物語大好きです! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 3a95b17b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年2月11日 12時