検索窓
今日:8 hit、昨日:16 hit、合計:464,642 hit

24 ページ24

ジョングクさん?



じゃあ、テヒョンさんって誰だ。



それに、なんでジョングクさん本人がこの携帯に連絡が。





『Aです、そうです、』


「な、んで、電話出たの、」


『掛かってきたからです…』

「…警察、とかは」



『呼んでないです…』




呼ぼうとは思った。


でも、何処かにあったのだ。





ジョングクさんを見捨てていいのか、と言うなんとも馬鹿な情が。






「……も、やだ……っ、A、ぬな、…」


『ごごごごめんなさいっ、携帯、勝手に触ったから、』




慌ててそう謝った。


ジョングクさんが、電話越しに泣いているのだ。

今までなかったことだ。余計焦った。土下座する勢いで謝った。マジでごめんなさい。






「…ばか、じゃん……」


『……え?』




「…なんで……何してもいい状態だったのに、何もしてないわけ。僕誘拐犯なんだよ。ヌナに、酷いこともしたんだよ。……なのに、なんで僕と普通に喋れるの。気持ち悪いとか、思わないの?」




鼻をすする音が聞こえる。


どうしよう。私のせいでジョングクさんが泣いている。こ、こう言うときはなんて言うべきなのだろうか。確かに何もせずに電話優先した私はとてつもない馬鹿だな。





『いや、その、なんか、気持ち悪いとか、思ったことなくて、』


「……は?」




『こ、怖いとかは思うけど…いやまぁ、なんといいますか…いい人だと、思います…から、』





誘拐犯をいい人だなんて言うのはきっと世界で私だけだな。バカじゃん。


そうじぶんでツッコミ入れられるくらい無駄に落ち着いた気持ちに不思議に思った。





と、その時。







「今から家帰る。」



『…え?』







「僕、今なら明日テヒョンさん達に怒られてもいける気がする。」







ぶちっ、と電話が切れた。

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (725 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2050人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たまのんち - ジンさんメインのお話書いて欲しいです…。いきなりすいません!いつきさんの作品大好きです、ファイティン! (2019年7月23日 9時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
ユ ウ(プロフ) - 今回も人間味深い話でした。。次回ジミンちゃんの恋が実る話を期待しても良いですか…? (2019年7月14日 23時) (レス) id: 0fa0ce548c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(かなりのグクテテユンギペン) - もう最&高しか言いようがない!です! (2019年7月6日 21時) (レス) id: 60bba2aec4 (このIDを非表示/違反報告)
バブみ。(プロフ) - この物語大好きです!その後とか見たいです!これからも頑張ってください!応援しています! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 3a95b17b6c (このIDを非表示/違反報告)
バブみ。(プロフ) - この物語大好きです! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 3a95b17b6c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年2月11日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。