疑似 ページ18
〜 side ジェミン 〜
最近ドリームの練習も127の練習も途中で抜けるAは、どうやら先輩とのコラボ曲を作っているらしい。
デビューして間もないのに掴んだチャンスを逃さないように必死になってくれるのはグループの為でもある事なんて分かってる。だけど宿舎に帰って来て無防備にリビングのソファで眠る彼女に少し不安になる。
JM「そもそも先輩って誰だよ…」
学校に芸能活動、他の先輩とのコラボともなると当然のように疲れる。だからか青白い肌は少し荒れていて、目元には寝ていても分かるくらいの隈が出来ていた。
JM「無理すんな…馬鹿…」
「んん…ジェ、み…」
顔にかかった髪を退かそうとすれば掠れた声を出しながら目を開けるAに少し焦る。何も悪い事なんてしてないのに、何でこんな気持ちになるんだ。
彼女は本当に疲れているらしく、ゆっくり起き上がると完全に開かない目を再び閉じかけていた。
JM「明日も練習あるの？」
「…んーん、おやすみ」
JM「なら寝よ、ゆっくり休まないと」
「ジェミナ？」
急に甘えた声を出すAに胸が押し潰されそうになる。可愛いって思うのは当然だけど、そういう気持ちじゃなくて、口に出すには難しい複雑な気持ちだ。
JM「ここに居るよ、お風呂入って来な？」
「んぅ…分かった」
青く染め直された髪を撫でれば猫みたいに擦り寄って来るから呼吸が苦しくなる。重い身体を引きずりながらバスルームに向かうAの後を追うと、まるで不安を拭うように彼女を抱き締めた。
「ジェミナ、どうしたの？」
さっきよりも目が覚めたらしい彼女のハッキリとした声に意識は戻されるけど、気持ちが元に戻らない。こんなに小さい身体で何を始めるんだろうか。
JM「全く…ちゃんと食べてる？」
「これから痩せなきゃなんだよ、あたし」
JM「こんな薄いのにね」
「それはジェミナも同じだよ」
JM「明日マクヒョンとかも休みだから、ゆっくりしてねA」
「ありがと。ジェミナは練習頑張ってね…それと、腰に気を付けて」
JM「…バレてたんだ」
体温の低いAの身体を離せば "お休み" と挨拶を交わして脱衣所を後にした。やっぱりそういうところが狡いよ。
誰にも言ってない腰の痛み。それを短時間しか参加出来ない筈の彼女が見抜いていた事が嬉しくて、その分悔しかった。
JM「頑張ろ…」
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ゆま - はじめまして。前作も読ませていただき、続きが気になっていたところこちらの作品にたどり着き、作者様の作品から続きを拝見させて頂きました！あのあと続編などは無さそうですか？？nctを去ったあとのお話も気になります＾＾こちらの更新も楽しみにしてます。 (2020年4月25日 8時) (
レス) id: 78f4b32069 (このIDを非表示/違反報告)
バビロンの王女(プロフ) - ヨリ様 コメントありがとうございます。前作とはまた違ったお話にして行く気なのですが、その辺り自分の中でも構想がグチャグチャなので進めながら調節して行く気です。末長く見て頂けると有り難いです。 (2020年1月5日 14時) (レス) id: a4ec8b23ee (このIDを非表示/違反報告)
バビロンの王女(プロフ) - ウメ様 コメントありがとうございます。少し落ち着いたら再び始めますので宜しくお願い致します。 (2020年1月5日 14時) (レス) id: a4ec8b23ee (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - こんにちは！前作読ませていただきました！前作同様のストーリーでお話はもうお書きにならないでふか？？泣 (2020年1月5日 0時) (レス) id: 9e391a92de (このIDを非表示/違反報告)
ウメ - 初めまして。とても楽しく読ませていただいております。続き楽しみです。 (2019年11月21日 16時) (レス) id: 4f64cb2c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heram | 作成日時：2019年7月25日 2時
