窓際から見た景色 (ページ8)

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～ side ユータ～

正直に言うと俺の妹は他人からの険悪な雰囲気や噂話には敏感な代わりに、自分への好意や自分自信の気持ちには鈍感な馬鹿である。まぁそんな妹が可愛くてしゃーない俺やテヨニもどうしようもないんやけどな。親の都合でくっつけられたにしては仲ええ4人を見てると微笑ましくなる反面、俺はとてつもない心配に駆られる。

JW「ドヨン先輩より僕がイケメンでしょ？」

「何故比べる」

LU「えっ、俺だよな」

MK「何でこーゆー時だけ真顔で聞くんだよ…」

俺達双子が目立っていた所為か、後から小中学校に入ったAは3人に守られるようにして育ち、少し目を離した隙に男女問わずに攻撃を受けていたとか。せやけど心配なのはそこやない。何をされても表情に出さん、この妹はそーゆー子やから不安なんや。強く成長して欲しかったけど、我慢強くはなって欲しくなかったで。

YT「楽しかったんならええけど、男には気ぃ付けや」

LU「ミスターワンナイトからアドバイス～！」

YT「シューシー、お前は明日からAに近付くな」

TY「完全に地雷だけど、図星だから起こってるんだよねユタは」

YT「お前も1人で学校行けや！？」

TY「えぇ！！ヤダよぉ！」

「そろそろユタオッパ離れしないとね、テヨンオッパ」

こうして笑っていると思い出す。中学に上がる時に起こったあの嵐の日を。あぁ、アカンアカン。

TY「3人共ご飯食べてく？」

MK「またご両親居ないんだ」

YT「んー、せやなぁ。まぁテヨンの料理の方がぶっちゃけ美味いからラッキーや」

「それお母さんに言っちゃおう」

こうして綺麗に笑う妹に邪な気持ちを抱く俺を誰か殺してくれ。

I'm no superman
I can't take your hand
And fly you anywhere
You want to go

俺はスーパーマンじゃない
君の手を取って
行きたい所どこへでも
飛んでは行けないんだ

I'll be your hero

だけど俺は君のヒーローになってみせる

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