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〜 side ジェノ 〜
自分はユソンだ。男の子だと言い張るAは、俺達が帰宅して2時間もしないうちにマネージャーと一緒に宿舎にやってきた。
最小限の荷物に驚いたけど、それより驚かされたのは既にバッサリと切られた短髪だった。
HC「な…えっはぁ！？」
JS「ヌナ…じゃなくてヒョンか」
「へへ、どう？似合ってると思うんだけど」
TY「ウィッグでも良かったじゃん」
「えぇ、この方がお風呂ラクですよ」
JM「そーゆー問題？」
RJ「本当馬鹿だな、お前」
「喧嘩売ってる？」
RJ「勝てないのに買うなよ」
見慣れないその姿は華奢な男の子そのもので、ゆっくり近付けば独特の笑顔を向けて俺に駆け寄って来る。
JN「大丈夫だよ、似合ってるから」
髪を撫でながら褒めれば花が咲いたようにパッと明るい顔をする。こーゆー所がズルくて、こーゆー所が可愛い。
JH「ユソナ、ヒョン達とも仲良くしような」
「勿論です」
DY「はぁ…せめて最後にロングヘアーの写真撮らせてくれよ」
「また伸びても切りますよ」
YT「何でなん？」
「だって僕は男の子ですから」
そんなAを見て悩んだ末に俺達コンコンズはヒョン達や皆に提案を出す事にした。それにテヨニヒョンも同意して更にはルールを付け加えた。
・家の中ではAは女の子として扱う
・外ではあまり1人でウロつかせない
・着替えや風呂も隠す事に協力する
それに対してAも１つルールを加えたいと言った。
「外では絶対に私を女の子として扱わないで下さい」
難しい事だけれど、きっとこれから越えなければいけないんだろ。
MK「本当馬鹿」
「今日何回も馬鹿って呼ばれてる」
RJ「慣れただろ」
「慣れないよ口悪男」
RJ「んだと！」
HC「喧嘩すんなって」
リビングのソファーにはまだAと仲良くなれて居ないヒョン達が気まずそうにしているけど、当の本人はそんなヒョン達が1人ずつ話しかけて来ても普通に返事しているから面白い。
「ジェノ〜」
こうして同年代の中でも俺にだけ甘えた声を出すのも可愛い。懐きにくい猫をなつかせたような優越感がある。
JN「眠いの？」
俺の首に手を回したAは縦に首を振ると秒で目を瞑った。意外と皆と話したり、代表と話したりと緊張して疲れていたんだと思う。
JM「運ぶ？」
JN「軽いから俺だけで良いよ」
用意されたAの部屋に運べば、そっと下ろして短くなった髪を撫でた。
JN「おやすみ、俺の真珠の子」
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作者名：heram | 作成日時：2019年3月19日 9時
