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〜 side ジェミン 〜
Aが男としてデビューすると決め、やっとNCTのデビューが目前になったのに…そこで彼女を女としてデビューさせるだなんて身勝手過ぎる。
代表が居なくなった練習室の中では文句が飛び交っていて、でも俺達弟組は動けなかった。
JM「…A」
やっと動いた俺の唇から出た彼女の名前。それを聞いたAは代表の居なくなったドアを見つめたまま動かなかった。
JN「A…？」
ジェノがそっとAの肩に触れるとまた少し前のぎこちない笑顔が俺達に向けられた。
「私もやっとデビュー出来るんだね！」
それでも声は本当に嬉しそうで、ジェノが頭を撫でるとまた独特の猫のような雰囲気を放った。
それでも困惑しているのは伝わって来る。文句を言ってやりたいのに、守ってあげられなくてごめん。まだまだ子供でごめん。
言いたい事が口の中で舌に転がされて飲み込まれる。
まだ口に出しちゃいけない事もある。それを俺は知っているから。
「ジェミナ？」
いつの間にか俺の前に来たAは心配そうに俺の顔を覗き込むと優しく頭を撫でた。同い年で、増してや後から入って来て、女の子が1人で、既に振り回されているのに、どうして彼女はこんなに綺麗なんだろう。
どうして彼女はこんなに安心を俺に与えてくれるんだろう。
JM「デビューおめでとう、ユソナもAも」
俺がそう言えば本当に嬉しかったようで最近やっと見せてくれるようになった"本当の笑顔"を見せてくれた。
花が咲いたような彼女の笑顔は周りをあたたかくする。ヒョン達もそれを見ると安心したように笑みを零した。
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HC「やっぱり芸名もユソナのまま？」
MK「てかお前学校はどーすんの」
「いっぺんに質問しないでよ」
TY「学校の事は俺が聞いてるから安心してね」
「流石リーダー」
CL「じゃあ外でもヌナの事を、ヌナって呼んで良いの？」
「勿論だよロロ」
RJ「じゃあお前、もう減量も一旦やめろよ」
DY「減量？」
「ちょっ…」
MK「やっぱりA、無茶してたんだ」
減量と言う単語に反応したヒョン達を見て焦ったように眉を下げるAだけど、きっと皆気付いていたよ。ただ君がそれを筋トレと誤魔化すから、その嘘に少し付き合っていたんだ。
JY「はい、乗って」
ヨンホヒョンの持って来た体重計に躊躇するAをジェヒョニヒョンが持ち上げると乗せた。
YT「31！？」
TE「今すぐご飯食べさせなきゃ！」
「…大袈裟」
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作者名：heram | 作成日時：2019年3月19日 9時
