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〜 side ヘチャン 〜
Aは朝に強い。
きっとそれは弟組の中でも1番だと思う。
「起きてドンヒョガ」
HC「……」
「起きてるの分かってるよ」
HC「……」
「……」
敢えて無視を決め込んでいれば起こす側のAの声が聞こえなくなるから俺も無視してやろうと思って再び目を瞑ろうとした。その瞬間に俺の頭にボスッ！！っと何かが勢い良く当てられた。
HC「はぁ！！？？」
勢い良く起きればAの手にはクッションが握られていて、してやったりと口角を上げて笑っていた。
チクショウ…こいつ良く笑うようになったけど、ロンジュナに少し似て来たな…。
HC「おい！朝からやんのか！」
「朝から元気だね」
HC「誰がこんな風にさせたと思ってんの！？」
「ん〜…」
HC「考え込む！？お前だよ！！」
ふざけて笑う姿も前よりも明るくて、無意識だろうけど宿舎に居る時のAは事務所に居る時よりも女の子らしかった。
笑う顔もクシャッとしていて、目を細めて笑う所とか、左にだけエクボが出来る所とか、何だか偶に全部が女の子らしく見えちゃって仕方ない時がある。
RJ「朝から元気だったな」
リビングに行けばもう皆起きていて、皆Aによって起こされた被害者らしい。まぁ起こして貰ってる立場なんだけどな、実際は。
JM「A〜」
「ん？どーしたのナナ」
JM「またナナって…ジェミナって呼んでよ」
HC「何で朝から甘えてんの」
JS「昨日ヌナがドヨニヒョンと帰って来た事に嫉妬してるみたい」
JM「え、チソナ！ヤキモチ？」
JS「何でそーなんの…」
相変わらず騒がしいリビングのソファーで最近Aは何やらノートに書いている。覗こうとすると怒られるんだけど、今日は隙があるから見れるかも……って…え……
HC「おまっ、歌詞書けんの？」
CL「えっヌナ本当！？」
「ちょっ…え……ドンヒョガの馬鹿」
すぐにノートを閉じるAの耳は真っ赤で、チョンロが反応して皆が見ている所為か泣きそうな顔をして唇を尖らせる姿に思わず抱き締めそうになる。危ない危ない。
JN「あれ、皆知らなかったの？」
「え、ジェノ知ってたの？」
JN「そりゃノート持ったまま俺の所来たら見ちゃうでしょ」
「…意地悪」
RJ「んだよ、もっと早く見せろよ」
「うるさい肩幅」
RJ「んだとゴルァ！！」
……今日も爽やかな朝ですね。
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作者名：heram | 作成日時：2019年3月19日 9時
