LIFE 11 ページ11
〜 side ウィンウィン 〜
ユタヒョンとの夕飯から帰って来ると何だかキッチンやリビングに色んな物が散乱していて、手に取って見た物がAの病院の診察券だった。一気に焦りと恐怖を感じた僕は駆け足でAの部屋に入った。
WN「…良かった……」
ジェミナに看病されながらもちゃんとAはそこに居て、ベッドに横になる姿はやっぱりいつもより元気がない。それでもここに居る。
「スチョン?」
普段より細くて消えそうな声が僕を呼ぶから近くに寄れば逆に僕の事を心配そうに彼女が見ていた。
WN「心配したんだよ、馬鹿」
「…ごめんね」
苦しそうに肩で呼吸しながらも僕の頬に手を伸ばすAは、きっと僕の事を弟扱いしているんだ。普段なら悪態を付くけど、今日ばかりは弟の前だとしても、弱々しいAの体温を感じていたくて、甘えたかった。
一瞬だけでも彼女が居なくなってしまったかも知れないと頭の中で嫌な予感がよぎった。本当に予感で良かった。
WN「早く良くなって」
「スチョン」
WN「ん?」
「大好き」
WN「僕も大好きだよA」
Aを疲れさせてしまうのも悪いと思った僕は部屋から出ると安堵からか自分でも良く分からない涙を流した。何で泣いてるんだろう。本当に分からない。
何で急に気持ちを伝えたんだろう。
何でそんな悲しそうな顔をしたの?
何でいつも僕の前から消えようとするの。
全然Aは悪くないのに、何故か全てを彼女にぶつけてしまいそうになる。
……このまま彼女が消えたりしたら、僕はどうなるんだろうか
そんな恐怖が全身を駆け巡って僕の涙腺を刺激し続ける。
Why Am I mad I don't get it
It seems like every time you give me signs, And I miss it
I did it again I admit it I left you standing there
And now I regret it
Seems like every time I get the chance
I lose my cool and I blow it
And I get all tongue tied, Lost in your eyes,
I'm a fool and I know it
どうしてこんなにもどかしいんだろう
君がくれたサインを何度も見逃して
君が離れて行くのを黙って受け入れてきた
それを今になって後悔してる
いつだってそこにチャンスはあったのに
自分の事だけ守って
このまま何も言わずに君を失うなんて
それこそ本当に馬鹿みたいだ
.
77人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月12日 13時) (レス) id: ff73b1a8ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:heram | 作成日時:2019年3月12日 10時