親友 ページ46
気が重いまま私は練習室の扉を開ける…
BM「遅い！」
疲れてるのかな…大好きな親友の声が聞こえる。
BM「A！生きてるの？」
「ボミ…、なんで？
ここ…関係者以外立ち入り禁止…その前に別の事務所…」
BM「ばれた？」
「うん…」
そう言ってボミは笑う。
BM「スジョンさんからね、日程が合えば歌ってほしいってお願いされたの。だから…明日一緒に歌えるの！
ヒョンソンのパートって…なんで泣くの？」
「だって…ボミ…ラップ歌えるもん。」
今日のことがあったからだって思われてるかもしれないけど、本当はほかの意味でうれしい。
BM「どんな感じで歌おうか？」
「ボミの歌い方のままでいいよ。だって…ヒョンソン君みたいにうまくは歌えないでしょ？」
そう言った瞬間…睨まれるけど、私は嬉しい。荷物を置いた時にふときりんの形をした付箋が目に入る。
―――楽しんで歌え。―――
懐かしい字…昨日はなかったはずなのに…
BM「何見てにやにやしてるのよ…ボミにも見せて！」
「あっ…」
BM「なにこれ…すっごくかゆい。まさか…」
「ヒョンソン君がいろんなところに貼ってるの。」
そう言うと…
BM「ヒョンソン、こんなキャラじゃないよね？
黙って俺について来いって感じだけど…」
「え…そう？」
ボミの中でのヒョンソン君とのイメージが全くと言っていいほど違う。
BM「ふーん…だったら探せばある？」
「探さなくたって自然と出てくるの。」
そう言ってボミに笑いかければ…
BM「恋してる？」
「恋ってわかんない…でも…ヒョンソン君といると…」
その時いきなり練習室の扉が開く…
「ヒョリンオンニ…」
HR「A、頑張ってる？
sistarは、親友に託したから…今日みたいに途中で涙目になったら許さない！」
「うん。笑顔で歌えるよう頑張る。
ヒョンソン君も楽しめって…」
HR「そう…なんで付箋捨てないの？」
「ヒョンソン君の言葉だから…」
そう言って私はボミと二人で練習を始めた。
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作者名：いっちー | 作成日時：2013年12月29日 20時
