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「リピートアフターミー、た、い、ち」
「……た、い、ち」
「ハイッ、ワンスモア、た、い、ち」
「た、い、ち」
どうして私は放課後すぐに好きな人の名前を本人の前で連呼してるんだ。
いたたまれなくて視線を逸らそうにも、私を見つめる川西の顔はいたって真剣だ。
「川西が私のこと『A』って呼ぶのは、『吾妻』より呼びやすいからでしょう？」
「まぁな、『吾妻』って長い」
「はい、さいですか」
そう、それは分かるけど、私まで呼び方を改める必要はあるのだろうか。それが問題だ。
「『川西』より『太一』の方が呼びやすいよねそうだよね？」
「え、……うん」
うんって言っとかないと怖そうな顔してたけど、今まで『川西』って呼んでたからどうにもしっくりこない。
「A」
「……川西」
「……おい」
何が楽しくて片思いしてる相手の名前を連呼せねばならぬのだ。恥ずかしいったらありゃしない。
川西が『A』って呼んでくれる嬉しさよりも、私が『太一』と呼ばなきゃいけないらしい照れ臭さに今すぐ逃げ出したかった。
「お前に『太一』って呼んでもらえたら俺白布に勝った気がするから！」
しかも理由がよくわからなかった。
白布に謎の対抗心を燃やしているらしいけれど、別に『賢二郎』が長いから『白布』って呼んでるだけで、特に深い意味もなくて。
「うん、じゃあ太一ね、たいちーっ」
恥ずかしいのを精いっぱいこらえて、名前を呼ぶ。
川西の顔なんか見られなかった。
「よっしゃ俺、これで白布に勝ったわ」
「何の勝負よ」
肩をすくめて聞いたけれど、川西、もとい太一は、それにはお茶を濁すだけだった。
ついでに話もそらされた。
「あとさ、A」
急に呼ばれたら、やっぱり心臓に悪い。
ばくばくと音を立てるのがあまりにもうるさくて、太一に伝わってしまっていないかとても心配だった。
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びす(プロフ) - コンタクト強いですね……(^ω^)ﾒｶﾞﾈｪ… (2018年9月18日 23時) (
レス) id: cb6d1b30b9 (このIDを非表示/違反報告)
有紗(プロフ) - 私もヒロインちゃんと同じで、宇宙柄が好きなので、共通点があって、少し舞い上がってしまいましたw (2018年2月12日 16時) (レス) id: 75977457a6 (このIDを非表示/違反報告)
文野ゆかり(プロフ) - 前までどうも思っていなかった太一を、この小説を読んで好きになりました！夢主ちゃんが左胸に太一の手を当てたとき、太一が「……D、」と言ったときは吹きましたwwwwというか、2話に一度は笑ってましたwwwww めっちゃキュンキュンしました！！！ (2017年5月6日 17時) (レス) id: 5d1d269320 (このIDを非表示/違反報告)
てふ子(プロフ) - うぃらんさん» お返事遅くなってすみません！太一くんかっこいいですよね……ニヤニヤしていただけたみたいで嬉しいです(笑)応援励みになります！続編出したのでよかったらよろしくお願いします！！ (2017年3月5日 0時) (レス) id: a584b5f4ae (このIDを非表示/違反報告)
てふ子(プロフ) - ナギさん» お返事遅くなってすみません！告白シーンは私もどうしようかと練りに練ったのでそういっていただけてとても嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2017年3月5日 0時) (レス) id: a584b5f4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな x他1人 | 作者ホームページ：https://twitter.com/pp__synd
作成日時：2016年12月20日 21時
