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「あーあ、今日の夜練もなんかないのかなぁ。サプライズ」
セレナが呟く。

「そうサプライズ、ばっかりじゃ飽きない?」
私が聞くと、

「そうだ、そうだ!ていうかその氷組の年の近いイケメン率わけてよ」
と茜さんが嘆く。

「葛西さんはイケメンだけどね」
いつの間に混ざっていたのか沙羅ちゃんが言った。

「既婚者はまずいっしょ!」

「オトナのミリョクってやつ?」

「ちょっと雅(ミヤビ)!」

「ねぇ、あの人も来てるんでしょ!神谷さん!」
雅と呼ばれた女の子が、期待に目を輝かせて聞く。

「……神谷コーチがどうかした?」
私が思わず聞き返すと、

「「ええぇー!!コーチィ?!」」
と雪組の子達が目を見開いて聞いた。

(えっ、神谷コーチって意外と有名人……?)

「なんかの雑誌に出てたよ?演技の魔術師って」
雅が興奮気味に言った。

「そ、そうなの?」

「確かに、氷組のコーチの中じゃ若い方だし、結構イケメンじゃない?」
セレナが同意した。

「お母さんは有名選手でコーチはイケメン!選手冥利につきすぎ」
茜さんが羨ましげに言う。

「で、どうなのよ?イケメンコーチと個人レッスンしたりするんでしょ?!ドキドキしたりとか……」

「ねぇ、そこちょっといいかな?」

ヒートアップした女子たちを沈黙させたのは結弦君だった。

「どーぞ、どーぞ、結弦君?

おっと、お主たちあまりのイケメン

ぶりに驚いておるな?」

セレナが茶化して、ようやく箸を落としたり、米粒を取り落としたりしていたのか子達が平静を取り戻す。

「あれ?ガールズトークなわけだけど、どうしたの?」
真央ちゃんが聞いた。

「会いに来たんだ、六花に」
結弦君が、私の手を引いて立ち上がらせた。

「……ちょ、なに?!」

"いくよ"そう唇だけを動かして言われた。
目は有無を言わせない鋭さがある。
いやいや、私なんかしたんですか?

助けを求めて女子一群を振り返るけど、

「いってらっしゃーい」

とやはり唇だけを動かしていわれ、更には手を振られてしまった。

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(プロフ) - きな子さん» に、似てました……?似てましたか!よかった……キャラ崩壊起こさないように頑張ります←これから、出番が増えるかもしれないですので、今しばらくお待ちを。また遊びに来て下さい。ぜひ続編にも (2014年3月7日 12時) (レス) id: bc7eafa9eb (このIDを非表示/違反報告)
きな子(プロフ) - きゃああああ!ゆづくんの小説なのに、私のワガママを聞いて下さるとは…町田君の言動、すごくリアルでした。ありがとうございます!更新を楽しみにしてます(^o^)/ (2014年3月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 32df6a58b7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こくあさん» コメントありがとうございます! これから氷の華を乱れ咲きさせる勢いで参ります(笑) ゆづ君の独占欲は、作者は毎回楽しく書いておりますが、楽しんでいただけてよかった……。また遊びにいらしてください! (2014年3月5日 20時) (レス) id: 4452dc712a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 花梨さん» またまたお越しいただき、ありがとうございます!できる限りハイスピード更新で行きたいとこなんですが、キャラ達が暴走しておりまして←なんとか早くお楽しみいただけるように更新していきます。コメントありがとうございました (2014年3月5日 20時) (レス) id: 4452dc712a (このIDを非表示/違反報告)
こくあ(プロフ) - 読ませていただきました。本当に「氷の華」にふさわしい華やかで、そして内に秘める冷たく熱いものが凄いなと思いました。ゆづの独占欲、大好物です← 続きも楽しみにしております。 (2014年3月4日 23時) (レス) id: 7d954b9971 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年3月3日 15時

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