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がんばる君へ ページ1
それはある日突然、訪れた。
水曜日。俺たちは学校に行っていた。
母さんが作ってくれた弁当を持ち、授業を受けていた。10分休みに友達と馬鹿みたいな内容で笑いながら、いつものように過ごしていた ______ はずだった。
「山田!今すぐ、職員室に来い。帰る支度しろ」
汗を流した担任が教室へと入り、一郎へ告げた。
訳が分からず顔を顰めたまま、友人たちの「帰るのかよ?」「いいなぁ」なんて声に『へへ、また明日な!』と返事をしながらカバンを持ち教室を出た。
廊下に出ればまた友人たちに茶化されながら職員室へ向かう。
『失礼します』
担任の机へと足を進ませた。
いつもとは違う表情、息を吸い込み
「落ち着いて、聞いてくれ」
『?』
「......ご両親が交通事故にあい、亡くなられたそうだ。」
中学二年生の夏、俺たちの日常は無くなった。
__________________
山田一郎
中学二年生
部活:無し
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作者名:まっち。 | 作成日時:2019年9月15日 15時