あいつの事を好きな君【瀬見英太】

10.思いがけないお礼 ページ10

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次の日。



「おはよう、瀬見くん」



今日もAちゃんは、可愛い。



『おはよう』

「瀬見くん今日お昼持って来た？」

『なんで？今日は、購買で買う予定だけど？』

「よかった！これ、昨日のお礼」



Aちゃんは弁当の包みらしきものを差し出した。



『えっ！？そんな、悪いよ。俺があげたのおにぎり1個だし、気にしなくていいよ』

「……嬉しかったから、お礼がしたくて。
今朝早く起きて作ったの」



なんだって！？



『食べる……』



あまりに嬉しすぎる出来事に。
顔がにやけてしまって、うつむきながら呟いた。



「うん、食べて」



くそ可愛い。
隼人だって、Aちゃんの手作り弁当なんて食べたことないだろ。
それだけで、勝てたなんて思えないけど……。



『めちゃくちゃ嬉しい』

「……昨日、私本当に嬉しかったから。
瀬見くんが気にかけてくれたこと」

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