9.優しさは好きだから ページ9
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昼休み。
後ろの席の、Aちゃんの姿が見えなかった。
他のクラスの子とでも食べてるのかな?
昼休みも終盤、Aちゃんはふらふらと教室へ戻ってきた。
『外でお昼食べてたの?』
「ううん、購買でお昼買おうと思って……」
なんだか元気がない様子だ。
『目当てのもの、売り切れてた?』
「あ……そうじゃないんだけど
ちょっと知り合いと話してたら時間なくなっちゃって」
『え!?もしかして食べてないの??』
「う、うん……」
どうしたのかな?
大丈夫かな?
ってか、放課後は部活もあるのに何も食べてないなんて。
俺は鞄の中から、部活前に食べようと思っていたおにぎりを出した。
『昼休みあと2分だけど早くこれ食べな!』
「え……」
『いいから!お腹すいて、走れないでしょ!』
Aちゃんは大急ぎでおにぎりを食べた。
『ハイ、お茶』
水筒のお茶も差し出した。
「ありがとう……」
Aちゃんは全部飲み干した。
「瀬見くん、ありがとう。瀬見くんて優しいね」
俺が優しいのはAちゃんにだけだよ。
……なんて、言えないけれど。
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茜(プロフ) - ミリアさん» コメントに気付かずお返事遅れました、すみません。ハイキュー!!以外の作品に詳しくないのでなんとも言えませんが、日向・研磨の作品は考えてみます。コメントありがとうございました! (2017年11月21日 14時) (レス) id: d3f8aa2276 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きな作品ですもし今後他の作品を作る予定があったらハイキューの日向か研磨の姉か妹がワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも応援します。 (2017年11月16日 19時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2017年9月20日 15時