あいつの事を好きな君【瀬見英太】

7.恋愛相談 ページ7

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「山形くんが、また教科書忘れないかなって思っちゃうんだ。
なんか私、嫌なやつだよね」



結局、Aちゃんの話を聞いてしまう俺がいる。



『そんなことない！』



俺が大きな声を出したので
Aちゃんはびっくりしていた。



『Aちゃんは……その……優しいし、
嫌な子じゃないよ。……自信持ちなよ』



応援してるわけじゃないのに。
励ましの言葉が出る。
うまくいってほしいわけじゃないんだ、決して。
ただ、悲しむ顔が見たくないだけで……。



「瀬見くん、ありがとう」



Aちゃんと話したい。
もっと、仲良くなりたい。
そのきっかけが、恋愛相談だったとしても。



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Aside



昼休み。
購買にお昼を買いにいく途中、3組の女の子達に呼び止められた。



「金山Aさん！」

「な、なに？」

「ちょっといい？」



彼女たちに呼ばれ、中庭に連れていかれた。
まだ、お昼買ってないのにな……なんだろう。



「最近、瀬見くんと仲良いって聞いたんだけど？」



話の内容が、意外すぎてびっくりした。



「え？仲良いっていうか……席近いからよく話すけど……」



女の子たちは、ため息をついた。



「瀬見くん人気なの知らないの？
付き合ってるわけじゃないのに、あんまり馴れ馴れしくしないでよ。
それともあなたも瀬見くんことが好きなの？」

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