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岩本Side
翔太の前でも、阿部ちゃん達の前でも泣いて体の中の水分がなくなっちゃうんじゃないかと思う程、泣いたのに勝手に涙が流れてくる。キャパオーバーで、どう考えを切り替えたらいいのか分からない。
目が、パンパンに腫れて痛いし、開かないし。
阿「照?また、泣いてる。目、開いてないし……。冷やすヤツ持って来るから、もう、泣かないで。」
「勝手に流れてくんだもん。無理だよ……」
阿「そっか苦笑。冷やさないと悪循環だから冷やそう。はい、これ。」
「ん。ありがとう」
「佐久間は?」
阿「まだ寝てる。佐久間も、目が腫れちゃてるよ」
「そっか。ごめんな。阿部ちゃんも辛いのにさ…」
阿「大丈夫だよ。俺もさ、一緒に泣いたし。我慢してる訳じゃないよ」
冷やしてはいるけど、涙が止まらなくて意味あるのかと思ってしまう。
翔太の行動力が羨ましかった。俺のやるべき事が思い浮かばない。
「ねぇ阿部ちゃん。俺のやるべき事って何なのかな?」
阿「んー何だろうね。難しいよね。俺もさ、分かんないんだよね。俺の出来る事。今は、翔太に任せるしかないのかもしれない。俺達はさ、今のこの気持ちをどう受け入れて乗り越えて行くかが先なんじゃない?このままじゃ、舘さんの事を支えられないでしょ。」
「そっか。そうだよな。でも、どうやってしていけばいいのかが分からないよ……」
阿「そうだよね。今は誰も分からないと思う。こんな事、誰もすぐには受け入れられない事だし。時間と共に進んでいけるよ。今は、思うがままに身を任せていけばいいよ」
「うん、分かった…」
阿「佐久間?起きてるでしょ。俺は、こう思うんだけど、佐久間はどう?」
佐「………バレてたんだ…。俺、ちゃんと受け入れられる日が来るのかどうかも不安だよ。色んな感情が湧き出て、どうしたらいいのか分かんないもん」
阿「そうだよね。皆、一緒だよ。だから涙が止まらなかったりするんだよ。俺も、こうやって喋ってるけど色々な感情がグチャグチャで、どうしていいのか分からない。でも俺達、皆一緒じゃん。気持ち。だから一緒に乗り越えて行こうよ。一人じゃないって最強なんだから」
佐「うん、そうだね。涼太にもさ、一人じゃないって最強だって事、分かってもらわなきゃだもんね」
「ん。まずは俺達だな…」
まだまだ、前を向いていくのは程遠いけど、少しでも早く受け入れていけるようになりたい。もう、舘さんには、一人で苦しんでほしくないから。
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ライ(プロフ) - 初めまして！更新楽しみに待ってます！ (3月5日 10時) (
レス) @page15 id: 704f0c8ab3 (このIDを非表示/違反報告)
蓮音(プロフ) - あさん» ありがとうございます。拙い小説ですが、そう言って貰えると嬉しいです。 (2022年4月16日 21時) (レス) @page11 id: 56222b3dae (このIDを非表示/違反報告)
あ - いつも楽しみにしてます！ (2022年4月16日 19時) (レス) @page12 id: 0b2e0edfb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮音 | 作成日時：2022年3月27日 22時
