13 ページ13
深澤Side
あれから2ヶ月が経とうとしている。今日は久しぶりに舘さんと会う事になった。俺達も、You Tube撮影や雑誌の撮影など少しずつ仕事をしている。あと数週間後には裁判が始まるので、報道されて騒がしくなる可能性があるので会える時に会う事になったんだ。
何で!?って思うことの連続だった。舘さんの方が辛いのに!!って。舘さんは本当にスゴイと思う。あんなにボロボロだった俺達を、立ち直らせるんだから。すごく強くて懐の深い人。メンバー同士で支え合ってはいたが、舘さんの強さに甘えてしまう事も多かった。全て受け入れ寄り添ってくれていた。
「お疲れ〜!あれ?まだ舘さん達、来てないの?」
佐「お疲れぇ！うん、まだ。なんかね翔太が寝坊だって。涼太、起こすの諦めたらしい苦笑」
「あははっ。おもしれぇ！よっぽどだな、それ!」
佐「でしょ笑行かなきゃいけないの分かってんのに、諦めたって笑グループLINE、見てみ。」
「おう。ホントだ。めっちゃ淡々とLINE来てんじゃん。【諦めた。もう知らない】って。怒っちゃったんじゃね?」
佐「電話してみたけど、怒ってるってゆうか呆れてたよ苦笑。何で、こんな時にここまで起きないの?って。俺も電話口で叫んでみたけど起きなかったし」
「マジで?!ヤバイじゃん!!もう一回、電話してみる?」
♪♪♫♬
「あっ!舘さんだ。もしもし?うん…分かった。急がなくていいから、ゆっくり来てくれて大丈夫だよ。うん。じゃあね」
「さっき、起きて準備させたから今から出るって」
岩「そっか。やっと、起きたんだ苦笑。舘さん、どんな感じだった?」
「ものすごく、棒読みだった。気持ちが籠もってななかったよ……苦笑」
岩「大丈夫かな?舘さん」
「ナベに呆れてるだけで、大丈夫だと思うよ。ほら、まだ感情の振り幅に対して表に出るの少ないからさ」
岩「だといいんだけど…」
他愛のない話をしていると、廊下からバタバタと騒がしい音が聞こえてきた。
「あっ、来た苦笑」
バン!!ドアが壊れるんじゃないかと思う程の音を経てて開いた。
渡「ごめん!!遅くなった!申し訳ない!」
向「しょっぴー遅すぎやで〜。待ちくたびれたわぁ笑」
渡「悪い。マジで、ごめん」
「俺らは別に構わないよ。仕事でもないし、怒ってないよ。でも、舘さんはどうだろうねぇ…?」
渡「………。涼太…本当に、ごめん。めっちゃ起こしてくれてたのに…。走らせちゃったし…」
まるで怒られた犬みたいにシュンとして目を少し潤ませていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライ(プロフ) - 初めまして！更新楽しみに待ってます！ (3月5日 10時) (
レス) @page15 id: 704f0c8ab3 (このIDを非表示/違反報告)
蓮音(プロフ) - あさん» ありがとうございます。拙い小説ですが、そう言って貰えると嬉しいです。 (2022年4月16日 21時) (レス) @page11 id: 56222b3dae (このIDを非表示/違反報告)
あ - いつも楽しみにしてます！ (2022年4月16日 19時) (レス) @page12 id: 0b2e0edfb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蓮音 | 作成日時：2022年3月27日 22時
