【キヨ】君の隣に立つ方法 ２

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キヨside

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Aを追いかけて、仲川(なかがわ)の働くカフェまで行ったけど2人の雰囲気に怖気付いて帰宅することを選んだ。

でも、やっぱりそのまま帰る気にもなれなくてレトさんの家へ転がり込んだ。



「キヨくんがいきなり来るなんて、珍しいなあ。」

「あー………、ちょっと…まあ、色々あってさ。」



歯切れの悪い俺の返事に何かを察したのか深くは追及することはしてこなかった。


炎上をしていた一件で、レトさんにはAと俺の関係性を話していたし、俺の気持ちにも多少は勘づいていたはず。

それでも、何も言うことなくゲームに付き合ってくれるところに彼なりの優しさがあって…、さすがは俺の憧れの人である。



気を紛らわすべく、そのままレトさんとバトル形式のゲームで遊ぶ。

小一時間経過し、外では雨が降り始めた頃。



「めっちゃ雨、降ってきとるよ。今日泊まってく？」

「まじかー！んじゃ、そうさせてもらうわ。」



なんて会話を交わして、結構前に置いていったキヨ猫Tシャツとスウェットを着替え用に借りる。

都合よく、着替えなんてレトさん家に置きっぱなしにしている俺はやっぱ、適当な男だな…と動画スイッチが入っていないのにも関わらず思ってしまった。




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