【キヨ】君の隣に立つ方法 ２

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キヨside

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某日、東京にて。


大の大人の男ふたりで、ガラスケースの前で唸り声をあげる。



「わっかんねぇー。」

「これは？」

「デザインが何かピンと来ない。」



Aの熟睡中にこっそり指輪サイズをはかって、第一関門は突破したと安心していたが強敵はここにいた。


信じられないくらい種類のある指輪に真剣に悩む。



結局、売り場の女性と綿密に相談をしてエンゲージリングは決定した。



「マリッジリングの方は、お2人で検討なさいますか？」

「そういう人が多いですかね。」

「そうですね。」

「じゃあ、彼女と一緒に選びに来ます。」

「かしこまりました。お待ちしております。」



ドラマなんかでしか見たこと無かった、指輪の箱を手にしてついにプロポーズを自分がするという実感が湧いてくる。



「レトさんのおかげで良い買い物出来たわ。」

「キヨくんの悩んでるところ眺めてただけやけどね。」



そんなこんなでジュエリーショップを後にして、近日に控えたるゐのライブスタッフさんと連絡を取る。


スタッフさんの方には、アンコール直前にサプライズをさせて欲しい、という話を通してかなり打ち合わせも重ねた。



準備は万端で、きっと成功するだろう。




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