【キヨ】君の隣に立つ方法 ２

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迎えた引越しの日。


とはいっても、業者に頼む訳ではなくて。

自分たちでお隣のキヨくんのお家に運ぶだけだ。



「最終的には業者呼ぶんだろ？」

「おっきい家具は処分だからね。」

「じゃあ最初から呼べよーー。」

「だって防音室を新調しちゃったからお金無いんだもん！！！」

「登録者300万人越えが何を言う。」

「倹約家なの！！貯金してる！！！」



そう、私のるゐとしての活動もこの1年半でものすごく広がった。

学生業との両立をしつつ、ライブも2回ほど行った。



これで他の歌い手の方と交流出来ていれば完璧なのだが。

何故だか、これは上手くいかない。



見えない力が働いているんだろうか。



「Aさ。同居することリスナーに伝えた？」

「ううん。伝えてないよ。」

「でも結構、生放送やってるじゃん。バレる前に言っておかない？」

「いや！！言いません。

私、そういう報告は結婚するときだけって決めてるから！」



キッパリ言い放ったはいいものの、これじゃあまるでキヨくんにプロポーズをしてくれと言ってるようなものじゃないか。


出会ってから2年。


いくら私が学生では無くなったからといって、結婚までにはまだ時間がかかるだろう。




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