【キヨ】君の隣に立つ方法 ２

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キヨさんへの想いが強くなる一方で、センパイのことを考える日々。

そして、キヨさんへの想いも窮地を救ってもらったから湧いてくる一時的なものなのか…なんて疑ってみたりもする。


それでも自分の中で答えなんて出なかった。



「よーー！」

「キヨさん、いらっしゃい。」

「退院だって聞いた！良かったなー！」



太陽みたいに笑うキヨさんをみると悩んでいた気持ちも少し晴れやかになる。

そして明日が退院日であることを看護師さんから聞いたようだ。



「明日は、車で迎えに来るよ。」

「…あー、ちょっと明日は行きたいところがあって……。
お迎えは遠慮しとく。」

「行きたいところ？」

「うん。お墓参りに行きたいんだ、センパイの命日なの。」



伝えるか迷っだけど、ここで言わないのも変かと思って正直伝えたのだが。

キヨさんが、以前私に想いを伝えてくれたときと変わらずまだ私を好きで居てくれているのか分からないけど、少しセンパイの話をするのには抵抗があった。



「お墓までは送ってくよ。」

「無理しないでいいよ、1人でも行けるし。」

「無理じゃなくてさ、俺がやりたいんだ。だから、Aは甘えとけ。」

「そっか。じゃあお言葉に甘えます。」



ほら、今だって。

このキヨさんの優しさに心が揺らいで、振り回されて。

キヨさんの言葉1つに一喜一憂している自分がいる。



センパイのお墓参りに行って、センパイと話せたら少しは思い切りの良い行動が出来ると信じてみることしか今はできない。




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