エリオスの亡霊 (ページ3)

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再会と初対面？ページ3

ブラッドsaid
「えーっと、君はブラッド君でいいんだよね？いやぁ、ボクのこと覚えてる？」
「当たり前だ…いや、今まで何故か忘れていたが…」
名前を呼ぼうにも出てこない。
何故今見つかった？まず、何故今までいなかった？
「とりあえず、ごめんね、投げ飛ばして」
とりあえずわかるのは思い切り地面にたたき付けられたこと、いつの間にかフェイスもいた

「…なるほど、そういうことか」
まさか、幽霊になるとはな、どうやらぶつかった衝撃で取り憑いて、何故か姿が変わリ、俺を投げ飛ばした衝撃で元に戻ったらしい。
今の俺には透明なAが見えていた。
「ブラッド君、ボクのことで何か覚えていることって、ないかな？」
覚えている、こと……
「そうだな…お前がキースにコブラツイストを決めたところはよく覚えているんだが…」
「あった、あった！あれは人生最高の出来だったねー」
「Aちゃんって、脳筋？」
「まぁ、ヒーローだし？趣味ではあるけどねー」
ガストsaid
「うわ、可愛い…」
俺達の部屋の前にエリオスの制服を着た一人の女の子がいた、肩までの黒髪が綺麗な子。
「…はは、マリオンの時を思い出すな…」
あの時と違って今度は確実に女性みたいだけど。

「どうしたんだ？資料届けてくれたなら預かりますよ」
「あ、違うの、通りかかったらピアノの音がして、今は止まっちゃったけど、また聞けないかなぁって」
彼女ははにかみながらそう言った。
マリオンが弾いてたんだろうな。

「…なぁ、あんた、どっかで見たことあるような…」
「え、ボクのこと知ってるの！？」
彼女は大きな目をさらに開くと、顔を近づけてくる。マゼンダの光が俺の瞳と重なる前にぐっと後ろから引っ張られる。
「アドラー、貴様女性に迫るとは…」
「あー、ウィルか…いやいや、迫ってねーよ、な？って、あれ？」
女の子はいつの間にかフェイスになっていて
「えへ、ごめんね、わざとじゃないの、クセで」
俺とウィルの間に浮かんでいた。

「幽霊でーす、とりあえずAって呼んでねー」
「キースとブラッドの同期で、よくわかんないけど、記憶とか記録とかが消えてるんだって」
確かに見覚えがある、ここまで可愛かったら忘れるはずがない。

「とりあえず、10期生ならドクターとも知り合いかもな、呼んでくるよ」
「ドクター…ヴィグ先輩のこと？会いたいけど、実験台にされないかな…」
「…あー、それは…」

「私が、どうかしましたか？」
誰かの､うんざりとしたうめき声が聞こえた。