現実との狭間。 ページ38
桃花side
空天さん?が連れて行かれた後。
部屋は静まり返っていた。
全員「………。」
桃玄「…今日はもう遅い。皆、支度をして寝よう。桃花は城に泊まるといい。」
桃花「ありがとうございます……。」
そう言った瞬間だった。
舞台の暗転のように、視界が真っ暗になる。
視界が戻った時に目に入ったのは、天井。
急いでガバッ、と身を起こす。
すると、全身に思い切り何かが覆い被さってきた。
桃花「わわっ。」
勢いに耐え切れず、後ろに倒れ込む。
倒れ込んだ先はベッドだった。
私、また寝てたのか…。
覆い被さってきたのはナツメちゃんとアヤメちゃんだった。
ナツメ「桃花ちゃん!…もう、心配したんだからっ……!」
アヤメ「桃花ちゃん、良かった……。」
2人は涙目…どころか泣いていた。
見渡してみると、そこは探偵団の事務所だった。
皆の顔を見ると、ナツメちゃんやアヤメちゃんみたいに泣いてはいないけど、心做しか少し目が潤んでいる気がした。
桃花「私、なんで事務所に…?さっきまでお城にいたのに……。」
ナツメ「へ?お城??」
アヤメ「私達がさっきまで居たのは、異世界…だよね?」
桃花「へ???」
全員「きょとん・・(*・o・)」
トウマ「もしかして、覚えてない?」
桃花「いや、異世界に居たのは覚えてるんですけど……。そこで意識を失った後、私はお城にいたはずなんです。」
ナツメ「うーん…意識を失っている間に見た夢、とか……?」
桃花「夢なんですかね…。」
確かに、あんな場所がこの世界に存在するとは思えない。
お城なんて、この時代にあるわけない。
だって、外国のお城みたいなのだったし。
日本のお城って、ほら、和風じゃん。
あれは、日本のとは造りが違ったし…。
けど、妙にリアルで現実味があった。
今更、寒気がして来た。
アヤメ「もしかして、怖い夢でも見たの…?」
桃花「いや、そうじゃないですけど……。」
謎のお城、ツノの生えた人達、捕らえられた空天さん…。
私と何の関係性があるのだろうか。
それとも、本当に夢を見ていただけで、全く関係性がないのか。
でも、あれに出てきた桃玄様…。
私にそっくりだった。
偶然にしては、出来過ぎた話だ。
もしかしてあの夢は、
__私に何かを伝えようとしてる…?
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ニャ助(プロフ) - ピカさん» 読みにくいですか?変えるかどうか相談しておきます!返信遅くてすみません! (2020年5月9日 7時) (レス) id: 636a33148d (このIDを非表示/違反報告)
ピカ - ていうか、文字って変えられたんだ。(^o^; (2020年1月3日 20時) (レス) id: 522767a1ca (このIDを非表示/違反報告)
ピカ - なんか、めちゃくちゃ読みにくくなっている…(゜o゜; (2020年1月3日 20時) (レス) id: 522767a1ca (このIDを非表示/違反報告)
ルナ☆(プロフ) - ニャ助さん» ありがとうございます!助かります…! (2019年10月18日 20時) (レス) id: 65ed62dd2f (このIDを非表示/違反報告)
ニャ助 - 覚えてます!今ここで教えるのはアレなので合作募集(Part1の方)してたホムペにコメントしておきますね! (2019年10月18日 18時) (レス) id: fbe42aa5ce (このIDを非表示/違反報告)
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