―どっち？―【南倉】part２☆

にじゅう ページ16

優一「うん……話せば長くなるんだけどね……」


倉間「……」


優一さんはしみじみと話初めた


優一「俺達は豪炎寺さんに憧れていて毎日練習していた………そう…あの日も」


倉間「あの日？」


あの日？


その日に何かあったのか？


優一「いつものように俺達は練習していた…………でもある時…京介の蹴ったボールが木に乗っかっちゃって…………」


倉間「……木」


優一「それを京介が取りに行ったんだ…………木に登ってね…」


そこから優一さんの顔が少し険しくなった


優一「そしたら枝が折れて………京介は…落ちた」


倉間「！」


落ちた？


まさか…それを優一さんがかばって？


優一「俺は危ない！と思ってすぐに京介を受け止めに行った……でも…落下してきた所が悪くてね…………京介はちょうど俺の足に落ちてきたんだ」


倉間「……それで！」


優一「下半身が動かなくなっちゃって………それで今俺は車イスに乗ってるんだ(^^;」


最後は苦笑いして言った


本当は辛いはずなのに


優一「あ……別に京介を恨もうと言うわけじゃないんだ…………あれは事故だからね………」


事故………


どうして……そんな風にとらえられるんだ？


普通は憎いだろ………自分の足をこんな風にされて


倉間「もう一度……歩きたいとは思わないんですか？」


優一「……！思うよ(^^)もう一度歩きたい……サッカーしたいって」


サッカー？


倉間「サッカー……してたんですか？」


俺が聞くと『うん…まあね(^^)』と笑った


大好きだったサッカー…………出来ないってどんなに辛いんだろう


優一「京介は………楽しそうにサッカーしてるかい？」


倉間「え！？あ……はい」


いきなりの言葉にびっくりした


まさか自分がサッカー出来ないのに弟の事を聞くなんて


俺だったら絶対に聞かない……とゆうか弟の事嫌いになってる


優一「そっか…ならいいんだ」


優一さんは少し寂しそうな顔をして言った

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