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「新しい仕事が入った」
「.................おっぱ、女性の部屋のドアはノックするべきだと思うの」
時刻は夜11時。仕事も終わって宿舎では各自思い思いにくつろいでいる。
Aはというと、部屋で漫画を読んでいる。
晩酌をしながら。
「......俺は、
そんな格好で寝転んでするめかじってる女を女とは呼ばない。
仕事だ。資料見せるから起きてこい」
「....はーい」
日本から持ってきたジャージとするめはマネージャーには不評だ。
(あと多分芋焼酎も)
「仕事って？日本？韓国？ドラマ来た？」
自分で入れたカモミールティーを飲みながら資料を見に行く。
お酒と同じくらい、お茶が好きだ。
「ドラマ、じゃない」
「そっか」
ここ最近、日本でのドラマの仕事が入るようになった。
少しずつ少しずつ増えるオファーと、評価は大袈裟ではなくAの心の支えだ。
歌もダンスもまあまあな、「普通の」アイドルな自分に出来ることがあった、という気持ちはAを強くした。
ただ、韓国を長く離れなきゃいけないことだけが、いつも不安だった。
「.......バラエティーのレギュラーのオファーがきた」
「バラエティー？韓国で？...........あ、あの、外国人のやつ？」
「韓国。いや.....」
「なに、おっぱ。歯切れ悪い。あ、え、ジャングル！？」
「ちがう」
「あ、そう」
「じゃあなに？」
アイスコーヒーの氷がカラカラと音を立てる。
365日暑がりのマネージャーは冬でもアイスしか飲まない。
それを見るたび、浮かぶ顔があるのはナイショだけど。
「A、おまえの、
結婚が決まった」
.................。
人は、
予想外の言葉を聞くと、本当に思考回路がフリーズする。
「けっこん」
「結婚」
「「ええええええええええええええええええ！！！！！！！！！」」
先に叫んだのはジウンとソネだった。
「ウギョル！？ウギョルってこと？！」
「オンニ、ウギョルにでるの！？」
騒ぐ末っ子たち。
「やばい。オンニが結婚とか。まじうける」
「えー楽しそう。いやでも相手によるよね」
「どうする、芸人とかだったら」
「ウケる！オンニ絶対笑わなそう！」
面白がるユリとミナ。
「............え、本当に？」
理解が追いつかない本人。
コーヒーの氷はもう溶けて、茶葉を取り忘れたカモミールティーは濃くて全然リラックス出来ない。
「けっ、こん......」
A、28歳
突然の嫁入りが決定。
恋は、すごく、得意じゃない。
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やま(プロフ) - 続きが気になってたので、更新めちゃくちゃ嬉しいです(＾▽＾) (2020年2月20日 2時) (
レス) id: d703a895c5 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - すっごく面白くて続きがめちゃくちゃ気になります！もう更新されないんですか？ (2018年7月29日 17時) (レス) id: deb211a472 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーたん(プロフ) - ここからどうなるのかすごい気になってます。更新待ってます！ (2017年4月11日 14時) (レス) id: 00423f2856 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - 館花茶妃さん» ありがとうございます！ここからはなんとかイチャイチャさせたいと思ってます〜〜お待たせしてすみません！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - peachさん» ありがとうございます！自己満感強いのに楽しんで頂けてうれしいです！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなうたこ | 作成日時：2016年9月7日 20時
