Intricate love (ページ5)

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そして…俺らはもう絡まる糸を解くことができなくなっていた。

黄「なあ、約束…したやんな？」
　「…っ、じゅ…たっ」
黄「どういうことなん…？」
　「…っ」
黄「もう…終わりやな」
　「……」

2度あることは3度ある。
あの後、やっぱり朔を信じきれへんかった俺は
いろんな人脈を使い、朔を調べ上げることにした

社内の他、いろんなところにも赤い糸が伸びていて
いろんな人を誘惑していた。

バレないように。伸ばした糸を絡ませないように

まるで操り人形を操る傀儡子(くぐつし)みたいに。

黄「今まで何人くらいに同じことしたん？」
　「…っ」
黄「あ、喋られへんか…」
　「はあ、っく、っげほげほ…っ」
黄「なあ？何人？数えきれへんほど？」
　「…はぁ、はあ…」
黄「こうやって詰められたことあるん？」
　「……」
黄「もう嘘も下手になったんやね」
　「…ごめ、っごめんなさい…っ」
黄「…こめんで済むなら警察いらんねん」

朔の白い首筋に手が伸びる

黄「俺な？ほんまに大好きやったんよ。一目惚れやってん」
　「じゅ…んた…？」
黄「こんな感じで裏切られるとは思わんかったな」
　「ま、っ…待って…っ！」
黄「なに？」
　「私には…本当に、もう…っ」

＂アナタだけ＂

ー END ー