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僕の初恋のお話をここでお聞かせします。
どうぞ、ごゆるりと。
僕が彼女にであったのは５年前。
彼女が新しく僕の部署に入ってきた。
第一印象は…そうやな、人見知りなんかな？って感じやった。口数少なめで、あまり人と接するのが得意ではないのかなという印象……
黄「こんにちは、中間淳太です。よろしくお願いします」
「あ、…こんにちは。入江朔です」
黄「朔ちゃんって言うんや、珍しい名前やな？」
「……」
ショートカットで目がくりくりの可愛らしい女の子。初めて挨拶した時に、ビビビビっと電気が走った
これがはじめての一目惚れやった。
黄「ここ、使いや？」
「あ、ありがとうございます」
黄「今までどんなお仕事してたん？」
「あー…夢の国で…」
黄「えっ？！そうなん？！俺めっちゃ好きやねんな」
「へへへ、なんか、そんな気がしてました」
笑ったらめちゃくちゃ可愛い。めちゃくちゃというかもう、心臓が騒がしくなるくらい可愛い。
黄「へぇー、じゃあ詳しいんやなー」
「そこそこの知識はあるかと…」
黄「ええやん！今度一緒に行こうや」
「え、っ」
黄「あ…」
つい、テンションが上がりすぎて夢の国のお誘いをしてしまった
黄「あ、いや、あー…ごめん！いや、あの…」
「ふふふ、っ落ち着いてから行きましょ？」
黄「え、っ？あ、ぜひ！」
勢いって大事やな……
彼女が部署に移動してきて３ヶ月くらいが経って
ようやく連絡先を交換した。勿論、部署のグループメールに参加させるために
黄「じゃあ今度からここで日程調整とかしてな」
「ありがとうございます」
３ヶ月くらい経って、入江さんの先輩にあたる女の子が少し当たり強くて社内でも問題になっていた
「あのさぁ…」
「はい、すみません…」
黄「まぁまあ…最近忙しいから仕方ないんちゃう？」
「…中間くんがいうなら…」
おそらく、この先輩にあたる女の子は俺に好意を寄せている。見ていて分かる。あからさまだから。
俺がちょっと口を挟むと後ろに下がる。
女の世界って感じやな
黄「入江さん、今日一緒に帰れる？」
「え？」
黄「あー、駅やろ？俺もやから一緒にどうかなって」
「…全然！全然大丈夫です！」
黄「よかったあ…じゃあ終わったら裏口で」
「はい！」
一目惚れをしてから、相手に気付かれないように接してきた。そろそろ打ち明けてもいいやんな？
早い……かな。でもまぁ…先手必勝やんな。
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作者名：てて。 | 作成日時：2021年4月28日 14時
