Wizard (ページ3)

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赤「あっははははっ！めっちゃ飛ばされたなあー！」

どこか分からへん。森のどこかやと思う。
けどー…んー。右行く？左行く？

赤「腹減ったなあ…」

トモヒロ達くるかなぁ…んー…

赤「んー……」

芝生にごろんっと寝っ転がり雲の動きを見る
風があんまり吹いてないからか、動きがゆっくりや

赤「……」

目を瞑り周りの音を聞く。ザッザッと歩く音と
静かに地面にペタンペタンと足をつけている音

赤「ん？誰？」

起き上がり後ろを向くと、液体のようなよく分からない生き物と顔の原型をとどめていない生き物が立っていた

赤「これが魔物か…」

ゆっくり近づいてくる。
俺もゆっくり起き上がり後退りをする。

赤「運がいいんだか…悪いんだか…」

俺は階級が一番下やから回復する魔法しか使えへん。
戦闘には向かんタイプ。唯一自信持って使えるのは
食パンを赤ワインに変える魔法。

赤「何の役に立つねん…」

後退りした足が止まる。下は崖。落ちたら……
怪我で済みそうにないな…

赤「…はははっ、お前ら前見えてるん？」

話しかけるが何も返事はない。
ただ液体のような魔物が大きめの気合玉みたいなのを作り始めた。

赤「おー…あかんな、これ…」

ここで俺が崖から落ちて死ぬか、あの気合い玉を喰らって訳分からんくなるか…どっちがいいかなぁ…

そう考えてるうちに緑の光がシャッと目の前を通った

赤「お迎え遅いやんけ」
緑「あのなぁ…」
桃「あの液体何？汚…っ」
紫「あー、はまちゃん今世紀最大の力使ったわぁ」

タカヒロの魔法で俺の居場所を割り出し、そのままテレポートしてきた３人。
テレポートはノゾムが持ってる力。何だかんだ力合わさってんなあ…

緑「呑気な事言ってないでちゃんとみんなに謝りや」
赤「え？何でー？」
緑「いいから！」
赤「…ごめんなさい」
緑「はい、許しましょう」

トモヒロが攻撃魔法を出し、魔物2体を倒した。

緑「で？何でこんなことになってるん？」
赤「あー…ははは、あれは！タカヒロが！！」
紫「俺は止めたんやで？」
緑「ダイキ！1人の勝手な行動がこうやって…」

始まりました。トモヒロのお説教。
聞いてられへん。だって長いねんもん

赤「分かった！ほんまごめん、もう勝手な行動せん」
桃「初めからせんかったらいいねんて」
赤「はーい、ごめんなさーいっ」

また4人で前に進み始めた。
取り敢えず、山から出て街に出る。

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